美術館 (革命暦221年プレリアル1日)

都内で仕事をし,それから神奈川へ移動して別の仕事を行う。

一つ目の都内での仕事を終えて駅に向かう途上で,写真を扱う美術館が付近にあることを知らせるポスターが目に入った。次の仕事まで少し時間があったので,ちょっとした息抜きに訪ねてみることにする。

どんなものが見られるのかと思いをめぐらせながら美術館へと向かってみたところ,見ることができたのは,照明が消えた暗い建物と,入口前の立て看板。――「本日は閉館日です」

ため息をつき,つづいて息を吸い込む一呼吸の間,看板を恨めしそうに眺めたあと,決心。代わりに,この空き時間を,別の有意義なかたちで活用することにする。

すぐさま向きを180度かえて駅へ向かい,電車で別の駅へ移動し,駅近くの都内有数の在庫を揃える本屋に入り,欲しかった世界史の資料を発見・購入。

当初の計画通りにならなかったときは,それを受け入れつつ,別のかたちで充実させるようにしているが,今回もなかなか悪くない選択ができたかと思う。移動で疲れつつも,充実した気持ちで次の仕事へと向かうことができた。

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