光景・景色・色彩 (革命暦221年プレリアル4日)

都内某所で一つ目の仕事を済ませた後,移動前にビルから景色を撮影。

原始時代のようなはるか昔の時代に同じ場所から見たなら,空の水色と,森の緑とが,直接隣り合っていたのだろう。今では写真のように,中間にビルの層がはさまっている。

個人的には,東京の大都市のビル群の光景は,色彩や高さの秩序・調和が感じられなくて好きではない。ただ,今回の景色は,よく見てみると,それほど悪くないかなと感じた。

空と森の間にはさまるようにして人工的なビルが立ち並んでいるが,ビルの層の下部では,黄色みを帯びた建物がその下の緑との調和を助け,上部では,高層ビルの窓に青空が映り込むことでその上の空の色と溶け合っており,真ん中付近には,白が多く存在することで光景全体の色の重みを減らしてすっきりした印象にしている。

それにしても,もう少しどこにでも自然があればいいのにな,と思いながら,鋼鉄のエレベーターで地上に降り,アスファルトの道路上を歩き,鉄道の車両に乗って移動し,鉄筋コンクリートのビル内にある次の仕事場所へと向かった。

<ページ上部へ>     <革命暦日記へ>